では早速、新楽器はこちら!

今まで使っていた楽器は大学からだから、大体10年くらい弾いた計算になります。
せっかくなので並べて見てみましょう。

(上が旧、下が新)
まあ、同じバイオリン、見た感じは同じですけど、、少し新楽器の方が大きいですね。あと前のバイオリンは色黒でしたが、こちらの方が色白です。裏板はどちらも一枚板です。
ちなみに、下の方に写ってる弓も新しいものです。弓の違いが楽器の音に与える影響はかなり大きくて、これだけで旧楽器を弾いていても全く違う楽器を弾いているような気持ちになります。
旧楽器はラベルがなかったので、その出所は謎に包まれていましたが、新楽器はドイツ生まれのようです。ちょっとラベルを見てみましょう。

Joseph Kloz Mittenwaldと書いてあります。Klozについては、この辺りにも書いてありますが、ヴァイオリン史に名を残す名門の子のようです。本物かどうかは知りませんが、名前なんてどうでもいいことです。
http://www.chaki.jp/classification_others.asp
さて、弾いてみた感じですが、音量が前より大きいです。響きが朗々としてる感じで、E線までしっかり深みのある音がします。。って、書いても分かりづらいですよね。
借り受けて翌日に大阪のカラオケボックスで一人試し弾きしたら、あまりの響きの良さに奇声を上げて小躍りをしてしまいました。
この楽器は今の自分には優秀すぎる代物であることは断言できます。これより良い楽器に自分で買い換えることもないでしょう(少なくとも値段的に)。
つまり、この楽器と自分は一生のおつきあいとなるわけです。大事に大事に弾き続けようと思います。
楽器単体の音自体は新楽器がよいのですが、旧楽器にはピックアップが付いてるので、ライブでは新旧両方使い分けていくことになるかと思います。ライブのお客様には、どちらで弾いているか、一時お目を留めて頂ければ幸いです。
さて、これをもちましてソシテアルイハは、ドラムのまるさんがイタリア、トロンボーンのよっちゃんがフランス、バイオリンの自分がドイツと、ヨーロピアンな楽器を操る集団となりました。
ソシテアルイハは次のライブどころか、次の練習も未定ですが、、きっと近い将来、新楽器でライブができると思います!その日にはどうぞ、この子の音も聴いてやってください。
世間ではヴァイオリンというと、金満家庭の英才系音楽教育の代表格といったイメージがありますが、残念ながら自分の場合は違います。
高校生のときに、ふと「楽器の一つもできないのは人間としていかがなものか」という強迫観念から、ギターやら吹奏楽やら合唱やらの部活動を逍遥したところ、男子校の癖に「弦楽合奏部」なる弱小クラブがございまして、そこに入部したわけです。
入部の理由は、「祖父が楽器を持っているので、タダでもらえるから」というもので、経済的な事情によるところが大きかったと記憶しています。高校生には10万円以上する楽器を自力で買うという経済観念は存在しなかったんですね。
大学進学後オーケストラに入りましたが、オケメンは「3歳からVn始めました」系のそれはもう超絶技巧な人ばかりで、深い劣等感を抱いておりました。
で、逆に「こんなにたくさんいるんだ。俺の音はどうせ聞こえまい。」と、熱さが取り得の自己流ノイズを吐き出しておりました。当時「Vnのヘッドバンカー」といえば、不肖この私のことでした。
ようやく周りに合わせて普通に楽器が弾けるようになった頃に、その熱いプレイスタイルがごく一部の後輩に評価されていたことを知るのですが、全然嬉しくありません。まあ、同じように下手な連中だったので、何か共感するものがあったんでしょう。
さて卒業後、楽器からも離れ3年が過ぎ、たーぼーがこのバンドのメンバーを募集したときに、どういうわけかまた弾いてみたいと思い、至る現在です。どうせやるならオーケストラでは絶対できないような超絶変態プレイをしてやりたいと心に誓い、自称御洒落ポップに精進しております。
長文になりました。秋頃にはライブやりますので、その節にはどうぞよろしくお願いします。【SilentH】